ミニ・レビュー
言うまでもなく小川京子はモーツァルト演奏ではわが国を代表するピアニスト。モーツァルトの多様な室内楽作品をあえてプログラミングしたのは造詣の深さに他ならない。ヴァイオリン・ソナタや五重奏曲、2台ピアノなど彼女がリードすると音楽が生彩を帯び曲本来の魅力が輝き出す。熱演ぞろいである。
収録曲
モーツァルト:
01ピアノとヴァイオリンのためのソナタ ト長調K.379 (K.373a)
02「泉のほとりで (ああ、私は恋人を失くした)」によるピアノとヴァイオリンのための六つの変奏曲ト短調K.360 (K.374b)
03ピアノとヴァイオリンのためのソナタ楽章ト長調K.Anh.47 (K.546a)
04ピアノと木管楽器のための五重奏曲変ホ長調K.452
05二台のピアノのためのラルゲットとアレグロ変ホ長調 (ケッヒェル番号なし)
06二台のピアノのためのフーガ ハ短調K.426
演奏
小川京子(P) (1)〜(3)堀正文(VN) (4)古部賢一(OB) 四戸世紀(CL) 吉田将(FG) 日橋辰朗(HR) (5)(6)ロバート・レヴィン(P)
録音
(1)〜(4)2015.12 (5)(6)2009.5