ミニ・レビュー
小山が30枚近い自身のアルバムの中から選曲し、曲順にもこだわって作ったベスト盤。幅広いレパートリーながら、どの作品も自然な呼吸によって、完全に彼女の音楽となっている。30年前から、その軸がまったくぶれていないことにも驚かされる。たっぷりの愛情を注がれたすべての音が美しい。
ガイドコメント
アルバム・デビューから30周年を記念してのリリースとなるベスト・アルバム。アンコール・ピースとして演奏されている小品を含む、名曲の数々を収録。小山実稚恵の実力を余すところなく凝縮している。
収録曲
01即興曲op.90 (D.899)〜第3番変ト長調 (シューベルト)
023つの演奏会用練習曲〜第3番 ため息 (リスト)
03練習曲イ短調op.10-2 (ショパン)
04夜想曲 (ドビュッシー)
05「音の絵」嬰へ短調op.39-3 (ラフマニノフ)
06組曲「ゴイェスカス」〜なげき、またはマハと夜うぐいす (グラナドス)
07パルティータ第2番ハ短調BWV826〜第5曲 ロンドー (J.S.バッハ)
08「ロメオとジュリエット」からの10の小品op.75〜別れの前のロメオとジュリエット (プロコフィエフ)
09パバーナ・カプリーチョ (アルベニス)
10亡き王女のためのパヴァーヌ (ラヴェル)
11練習曲嬰ハ短調op.2-1 (スクリャービン)
12間奏曲イ長調op.118-2 (ブラームス)
13アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ変ホ長調op.22 (ショパン)
録音
(1)2006.7 (2)(11)(12)2011.9 (3)90.12 (4)(6)(8)97.6