ミニ・レビュー
サティ生誕150年を機に国内盤仕様で発売される貴重音源。バイロン・ジャニスの弟子で、名指揮者ジュリーニも激賞した知られざる名手ブレが、名優プレヴォの語りを交えて紡ぐ音空間は、聴き手をサティの時代に誘う。サティ好きならぜひとも聴き比べておきたい、こだわりの一枚。
収録曲
サティ:
01「大声で読み続けますぞ、演奏中も...」
02六つのグノシェンヌ〜グノシェンヌ第1番
03六つのグノシェンヌ〜グノシェンヌ第2番
04六つのグノシェンヌ〜グノシェンヌ第3番
05「ご注目あれ、私はすべての曲を自分で作っております...」「音楽家とは慎ましやかな生き物...しかし、詩人を露頭に迷わせる技芸の作り手」「私はひとりぼっちだ...」
06六つのグノシェンヌ〜グノシェンヌ第4番
07六つのグノシェンヌ〜グノシェンヌ第5番
08六つのグノシェンヌ〜グノシェンヌ第6番
09家具の音楽
10ワルツ=バレエ
11「人間を知るほど、私は犬が好きになる...」「90歳の老婦人曰く、「死神も私たちを忘れてしまったのかしら?」フォントネル氏、これに応えて「シィー!」」
12いやらしい気取り屋の、素晴しいワルツ三様
13「大衆は退屈を愛する、彼らにとって、それは深遠にして神秘的...」
14ジムノペディ第1番
15「今や56歳...私はふざけていない、悲しく憂鬱で、孤独である」
16最後から二番目の随想
17「1893年1月14日、私はシュザンヌ・ヴァラドンと付き合いはじめた...関係は同年6月20日に終わった...」
18愛撫
19「小僧が一人、アンリ4世像の前で「やあ、馬だ!」と...」
20薔薇十字団の歌
21薔薇十字団の僧院長の歌
22「貧乏が好きな者などいない...それは神の意思で...」
23貧者の夢想
24「そのころ、私は錬金術に夢中になっていた...」
25薔薇十字団の最初の思想
26記憶喪失者の記憶
27ジムノペディ第2番
28「エリック・サティと申します...私の論文は充分に独創的で...」
29「助言。たとえ大佐の命令であっても、将軍を殴ってはならない...」
30ワルツ「あなたがほしい (ジュ・トゥ・ヴ)」
31「芸術家たちのなかには、生きて埋葬されたがっている者もいる...」
32ジムノペディ第3番
演奏
(1)(5)(11)(13)(15)(17)(19)(22)(24)(28)(29)(31)ダニエル・プレヴォー(朗読) (2)〜(4)(6)〜(10)(12)(14)(16)(18)(20)(21)(23)(25)〜(27)(30)(32)ステファーヌ・ブレ(P)