ミニ・レビュー
引き締まってくっきり美しい音色と緩みのない歌の息づかい、卓越の技で耳を引きつけながら、オケとの間で響きやフレーズを緊密に受け渡し室内楽のごとく作品の姿を現出するガベッタ。遥かな気宇の物語に想いを誘うエルガー、闊達な動きの中に光と翳、屈折した心象を浮かび上がらせるマルティヌー。見事!★
ガイドコメント
高い人気と実力を誇るチェリスト、ソル・ガベッタによるエルガーとマルティヌーのチェロ協奏曲を収録したアルバム。エルガーはサイモン・ラトル、マルティヌーはクシシュトフ・ウルバンスキ指揮ベルリン・フィルとの共演。どちらも見事な演奏に引き込まれる。
収録曲
エルガー:
01チェロ協奏曲ホ短調op.85
マルティヌー:
02チェロ協奏曲第1番H.196 (1955年版)
演奏
ソル・ガベッタ(VC) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (1)サー・サイモン・ラトル,(2)クシシュトフ・ウルバンスキ(指揮)