ミニ・レビュー
3枚目となる今回も、その歌心をたっぷりと聴かせてくれる。ヴァイオリンで、こんなにも豊かな“歌”を聴かせられる人は少ない。メロディをなぞるだけではない、その裏に秘められた感情の機微さえ浮かび上がってくるのだ。だから映画音楽も、甘く響くだけでなく、深い表情をたたえる。
ガイドコメント
ヴァイオリニスト、寺下真理子のメジャー移籍2ndアルバム。ブラームスの「コンテンプレーション」、モリコーネの「ニュー・シネマ・パラダイス」、ストラヴィンスキーの「イタリア組曲」など、さまざまな愛の形を描いた曲たちが収録されている。
収録曲
01コンテンプレーション (ブラームス/ハイフェッツ編)
02歌劇「はかなき人生」〜スペイン舞曲第1番 (第2幕) (ファリャ/クライスラー編)
03ニュー・シネマ・パラダイス (モリコーネ/深川甫編)
04ラヴェンダーの咲く庭で (ヘス)
05ノクターン第20番嬰ハ短調 (遺作) (ショパン/ミルシテイン編)
063つのロマンスop.94〜第2曲 (シューマン)
07ヴォカリーズ (ラフマニノフ)
08ひまわり (マンシーニ/深川甫編)
09無言歌 (アザラシヴィリ/深川甫編)
10カッチーニのアヴェ・マリア (ヴァヴィロフ/深川甫編)
11イタリア組曲 (ストラヴィンスキー)
12エストレリータ (ポンセ/ハイフェッツ編)