ミニ・レビュー
実はバロック音楽の演奏がにわかに面白くなったのは、ここ30年ぐらいのことではないか。それはまさにこの録音が世に出た頃である。澄ました様式美よりも、素っ頓狂な感情の発露や強烈なエネルギーこそが“歪んだ真珠”。それを実感させてくれるのが、これらの作品であり演奏なのだ。
収録曲
[Disc 1]
01室内協奏曲ト短調RV.105 (ヴィヴァルディ)
02リュートのための第10ファンタジア (モリナーロ)
03セレナータ「桟橋」序曲 (シンフォニア) (ストラデッラ)
04小協奏曲変ロ長調 (ボンポルティ)
05聖体奉挙にさいして奏でるオルガンのためのトッカータ (フレスコバルディ)
06リコーダーによる「ラ・フォリア」 (コレッリ/ウォルシュ編)
07チェロと通奏低音のための第8ソナタ (ランゼッティ)
08第10のソナタ (カステッロ)
09ギター、チェロとチェンバロのための第3ソナタ (ジェミニアーニ)
10ソナタ ヘ長調K.19 (スカルラッティ)
[Disc 2]
01室内協奏曲ヘ長調RV.98「海の嵐」 (ヴィヴァルディ)
02トランペットを伴うソナタG.1 (トレッリ)
03トリオ・ソナタ第3番ト短調 (ポルポラ)
04ギター、チェロとチェンバロのための第1ソナタ (ジェミニアーニ)
05さまざまな楽句によるフォリア〜オルガンのための (パスクィーニ)
06チェンバロ独奏のためのソナタop.2-2 (プラッティ)
07セレナータ イ短調 (ボンポルティ)
08チェロと通奏低音のための第5ソナタ イ短調 (ランゼッティ)
演奏
[1] (1) [2] (1)イル・ジャルディーノ・アルモニコ [1] (2)ポール・バイアー(LUTE) [1] (3) [2] (2)ガブリエーレ・カッソーネ(ナチュラルTP) アンサンブル・ピアン・エ・フォルテ [1] (4) [2] (7)(8)ルイージ・マンジョカヴァッロ(VN) マルコ・メンコボーニ(HC) [1] (4)(7) [2] (7)クラウディオ・ロンコ(VC) [1] (5)(6) [2] (5)ロレンツォ・ギエルミ(OG,HC) [1] (6)イル・ジャルディーノ・アルモニコ [1] (7) [2] (8)ステーファノ・ヴァッジェッティ(VC) [1] (7) [2] (6)(8)ディアーナ・ペテック(HC) [1] (7) [2] (8)ヨアヒム・ヘルト(テオルボ) [1] (8)トリプラ・コンコルディア [1] (9) [2] (4)アンドレア・ダンドーロ(G) アントニオ・フリジェ(HC) アントニオ・ファンティヌオーリ(VC) [1] (10)ラウラ・アルヴィーニ(HC) [2] (3)アンティフィツィ・ムジカーリ