ミニ・レビュー
陶然と歌われる「自分で自分がわからない」に心が高鳴る。トゥールーズでスザンナを歌ったかと思うとミュンヘンではケルビーノ、ザルツブルクで伯爵夫人と「フィガロの結婚」の三役を演じ分け大喝采を浴びるフリッチュ。珠玉のアリア集で逸材の才を愛でたい。★
収録曲
モーツァルト:
01歌劇「フィガロの結婚」〜序曲/自分で自分がわからない/恋とはどんなものかしら/愛の神よ、照覧あれ/とうとう嬉しい時が来た〜恋人よここに
02歌劇「ドン・ジョヴァンニ」〜ああ、立ち去れ、裏切り者よ/信じてくれないの?〜ぶってよ、マゼット/なんてひどい〜私を裏切ったのよ
03歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」〜行ってしまうわ〜お願いです/女も15歳になったら/カン違い男ども 出て行きなさい〜岩のように動かずに
04コンサート・アリア「わが美しき恋人よ、さようなら〜とどまって下さい、いとしい人よ」K.528
05コンサート・アリア「不幸なこの私はどこにいるの?〜ああ、語っているのは私ではない」K.369
演奏
アネット・フリッチュ(S) アレッサンドロ・デ・マルキ指揮 ミュンヘン放送管弦楽団