ミニ・レビュー
グラミー賞にノミネートされた最初のマンドリン奏者によるヴィヴァルディの名曲集は、イタリアの風が吹いてくるかのような心地良さ。初めて聴く者は「こんなに表情豊かな楽器だと知らなかった」と思うだろう。寄り添いつつ“仕掛け合う”オーケストラも上々。ディエゴ・フローレスの歌も美しい。
ガイドコメント
1978年イスラエル生まれのアヴィタルによるドイツ・グラモフォン第3弾。すでにその超絶技巧でポピュラーな人気を獲得しているアヴィタルだが、ここではさまざまな楽器のための曲をマンドリンで演奏。ヴィヴァルディの魅力を広げている。
収録曲
ヴィヴァルディ:
01協奏曲イ短調RV.356 (原曲-ヴァイオリン協奏曲)
02協奏曲ニ長調RV.93 (原曲-リュート協奏曲)
03マンドリン協奏曲ハ長調RV.425
04協奏曲ハ長調RV.443〜ラルゴ (原曲-リコーダー協奏曲)
05トリオ・ソナタ ハ長調RV.82 (原曲-ヴァイオリン、リュートと通奏低音のためのトリオ・ソナタ)
06「四季」〜協奏曲ト短調RV.315「夏」 (原曲-ヴァイオリン協奏曲)
07ゴンドラのブロンド娘 (ヴェネツィア民謡)
演奏
アヴィ・アヴィタル(MAND) ヴェニス・バロック・オーケストラ (5)マハン・エスファハニ(HC) オフィラ・ザカイ(LUTE) パトリック・セペク(VC) (7)フアン・ディエゴ・フローレス(T)
録音
(1)〜(4)(6)(7)2014.9〜10 (5)2014.12