ミニ・レビュー
この交響曲の作りの特異さをグサリ激烈に際立たせた驚くべき演奏である。特に両端楽章。楽器の響かせ方が冒頭から何やら不穏に移ろう。沈痛というより鬱屈。それがクライマックスに至って、突如爆発的な慟哭として情動一気に炸裂する。そのすさまじさ。感情に音がじかに突き刺さる。面白さこの上なし!★
ガイドコメント
新作が出るたびに大きな話題を呼ぶギリシャ出身の鬼才指揮者、テオドール・クルレンツィスが手兵ムジカエテルナと収録したチャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」。交響曲レパートリーとしては、ソニー・クラシカルに移籍後初のものとなる。