ミニ・レビュー
デビュー3年目、ようやく23歳になる反田には、若い瑞々しさだけでない、ただならぬ感性を感じさせる。表裏一体となった生と死が、深い陰影を作っていく演奏。シューベルトでそれを顕著に聴くことができるが、他の作品でも底に流れるものは同じ。すでに彼にしか表現できない深淵な世界がある。★
ガイドコメント
2017年7月から9月にかけて全国13ヵ所で行なわれる『反田恭平ピアノ・リサイタル2017 全国縦断ツアー』と連動したアルバム。演奏予定の曲目の中から、ラヴェルやドビュッシーなどフランスの作曲家とショパンを中心に構成されている。
収録曲
014つの即興曲op.90 D.899 (シューベルト)
02亡き王女のためのパヴァーヌ (ラヴェル)
03喜びの島 (ドビュッシー)
04ベルガマスク組曲〜第3曲 月の光 (ドビュッシー)
05献呈 (シューマン/リスト編)
0612の練習曲op.10〜第3曲 別れの曲 (ショパン)