ミニ・レビュー
フィッシャー=ディースカウが歌手引退宣言した年に行なわれた歴史的リサイタル。サヴァリッシュのピアノで二晩開かれた、その二晩とも収録している。「水車小屋」など老人の述懐でなく、青年の目線になっている。高音も低音も安定し、ソット・ヴォーチェも美しい。サヴァリッシュのピアノも含蓄が深い。★
収録曲
シューベルト:
[Disc 1]〈リーダー・アーベント〉
01月に寄すD.296
02希望D.295
03流れD.565
04さすらい人D.649
05自らの意志で沈みゆくD.700
06小人D.771
07憂いD.772
08墓掘人の郷愁D.842
09ブルックの丘で (橋の上で)D.853
10歌手の持物D.832
11窓辺にD.878
12漁夫の歌D.881
13弔いの鐘D.871
14十字軍D.932
15漁夫の恋の幸せD.933
16星D.939
17花大根D.752
18ギリシャの神々の一節D.677
19孤独な人D.800
[Disc 2]
01歌曲集「美しき水車小屋の娘」D.795
演奏
D・フィッシャー=ディースカウ(BR) ヴォルフガング・サヴァリッシュ(P)