ミニ・レビュー
硬派なタッチもそうだがテクニックの切れ味が根本から違う。直ちにロシアン・ヴィルトゥオジティを痛感させる松田華音のピアノである。加えてプロコフィエフの“ロミジュリ”の描写力の生彩には思わず唸らされる。「展覧会の絵」における独創的な解釈表現はもはや風格さえ漂う。秀逸なセカンド・アルバムだ。
ガイドコメント
6歳からロシアで研鑽を積んできたピアニスト、松田華音によるムソルグスキーの「展覧会の絵」とプロコフィエフの「ロメオとジュリエット」を収録したアルバム。第二の母国ともいえるロシアの作品を、卓越したテクニックと音楽性で聴かせてくれる。
収録曲
プロコフィエフ:
01「ロメオとジュリエット」より10の小品op.75
ムソルグスキー:
02組曲「展覧会の絵」