ミニ・レビュー
2016年に58歳で亡くなった若林の、未編集ライヴ録音から。作品を思い切り自分に引き寄せ、心の中の喜怒哀楽を通過させて、自身の言葉として発するような演奏。親交のあったさだまさしが言うように、彼女はまさに“魂のヴァイオリニスト”だった。つくづく亡くすに惜しい才能だと思う。
ガイドコメント
“魂のヴァイオリニスト”と評される若林暢がこよなく愛した小品を集めた愛奏曲集。クライスラー、パガニーニ、サラサーテらの名作を、若林ならではのロマンあふれる情感に満ちた演奏で収めている。
収録曲
01美しきロスマリン (クライスラー)
02中国の太鼓 (クライスラー)
03カンタービレ (パガニーニ)
04アンダルシアのロマンス (サラサーテ)
05スペイン民謡組曲 (ファリャ/コハンスキ編)
06愛の挨拶 (エルガー)
07チャルダーシュ (モンティ)
08ハバネラ形式による小品 (ラヴェル)
09ルーマニア民俗舞曲 (バルトーク/セーケイ編)
10ツィゴイネルワイゼン (サラサーテ)
演奏
若林暢(VN) (1)(2)(5)〜(9)アルバート・ロト,(3)(4)(10)江口玲(P)
録音
(1)(2)2001.5 (3)(4)(10)2008.5 (5)99.7 (6)2007.6 (7