ミニ・レビュー
“脅威のスーパー・デュオ”みたいな見せ方をせず、実直とも控えめとも感じさせる演奏内容だが、こうした慎ましさは今時珍しいかもしれない。姉はヴァイオリンとヴィオラ、妹は珍しくもヴァイオリンとチェロを弾いている。曲目はよく知られたものばかりなので、サラリと楽しめそうだ。
ガイドコメント
フランスのオーディション番組で優勝し、一躍アイドルとなったカミーユ・ベルトレ(ヴァイオリン、チェロ)が、姉のジュリー(ヴァイオリン、ヴィオラ)と組んだデュオ・アルバム。親しみやすい名曲の数々をチャーミングな演奏で楽しませてくれる。
収録曲
01ハンガリー舞曲第5番 (ブラームス)
02バレエ「ガイーヌ」〜剣の舞 (ハチャトゥリアン/ワルター編)
03パラディオ〜1.アレグレット (カール・ジェンキンス)
04歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」〜メロディ (精霊の踊り) (グルック/クライスラー編)
05歌劇「サルタン皇帝の物語」〜熊蜂の飛行 (リムスキー=コルサコフ/シャンドール編)
06ピアノ三重奏曲第2番変ホ長調D.929 op.100〜第2楽章 アンダンテ・コン・モート (シューベルト)
07黒い瞳 (ロシア民謡)
08ロンド ト短調op.94 (ドヴォルザーク)
09ツィゴイネルワイゼンop.20 (サラサーテ)
10感傷的なワルツop.51-6 (チャイコフスキー)
11カプリース第24番 (パガニーニ/ミローヌ編)
12カプリッチョ風小品op.62 (チャイコフスキー)
13アヴェ・マリアD.839 (シューベルト)
14ティコ・ティコ (アブレウ/スーバ編)
15歌劇「ポギーとベス」〜サマータイム (ガーシュウィン/ヴァンサン、J.ベルトレ編)
16セレナーデD.957 (シューベルト)
演奏
(1)〜(8)(10)〜(15)カミーユ・ベルトレ((1)(2)(6)〜(8)(10)(12)VC,(3)(4)(11)(14)(15)VN) (1)〜(3)(5)〜(7)(9)(11)(13)〜(16)ジュリー・ベルトレ(VN) (1)〜(3)(5)(8)(9)(11)(12)(14)ジュリアン・マズモンデ指揮 モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団 (4)(6)(7)(10)(13)(15)(16)ギョーム・ヴァンサン(P) (7)トマ・デュトロン(G)