ミニ・レビュー
2017年はピアソラ没後25年、ワーナーの豊富な音源があれば、こんな贅沢なアルバムが作れてしまう。クラシックの名手たちが、それぞれの個性的な感性で捉えたピアソラ。クラシック・リスナーのピアソラ入門にも最適。ロストロポーヴィチが弾く「ル・グラン・タンゴ」未体験ならこの機会に是非。
ガイドコメント
2017年に没後25周年を迎えたピアソラの作品を集めたコンピレーション・アルバム。バレンボイムやロストロポーヴィチ、アルゲリッチら錚々たる音楽家による演奏のほか、ギドン・クレーメルによるピアソラ・プロジェクトからの抜粋も収録。
収録曲
ピアソラ:
[Disc 1]〈ピアソラに捧ぐ〉
01リベルタンゴ (ミローネ編)
02オブリヴィオン (忘却) (ウベルト編)
03「ブエノスアイレスのマリア」〜フーガと神秘 (カルリ編)
04「ブエノスアイレスの四季」〜ブエノスアイレスの春
05「ブエノスアイレスの四季」〜ブエノスアイレスの夏 (ルンゲ&アモン編)
06「ブエノスアイレスの四季」〜ブエノスアイレスの秋
07「ブエノスアイレスの四季」〜ブエノスアイレスの冬 (ストロッケン編)
08「タンゴの歴史」〜娼家1900
09「タンゴ・センセーションズ」〜眠り
10ル・グラン・タンゴ (ロストロポーヴィチに献呈)
11アディオス・ノニーノ (メダグリア、アモン編)
12天使の死 (ブローウェル編)
13迷子の小鳥たち (ガート、ラルペッジャータ編)
14エスクアロ (鮫) (ミローネ編)
[Disc 2]〈クラシカル・ピアソラ〉
01天使の協奏曲 (グプタ編)
02タンゴ・バレエ (デシャトニコフ編)
03ブエノスアイレスのマリア〜第1場 アレバーレ (合図)/第3b場 わたしはマリア/第5場 フーガと神秘/第8場 下水道の古い盗賊たちの場末の懺悔の歌/第10場 暁のタンガータ/第15場 受胎告知のミロンガ/第16場 タングス・デイ (神のタンゴ) (デシャトニコフ編)
演奏
[1] (1)(14)アリソン・バルサム(TP) エドワード・ガードナー指揮 イェーテボリ交響楽団 (2)マルタ・アルゲリッチ,エドゥアルド・ウベルト(P) (3)(11)ベルリン・フィル12人のチェリストたち (4)ダニエル・バレンボイム(P) ロドルフォ・メデーロス(バンドネオン) エクトル・コンソーレ(CB) (5)アルテミス・カルテット ジャック・アモン(P) (6)デイヴィッド・アーロン・カーペンター(VA,指揮) ミハイ・マリカ(VC) サロメ室内管弦楽団 (7)テンティン・アンサンブル (8)エマニュエル・パユ(FL) クリスティアン・リヴェ(G) (9)アルバン・ベルク四重奏団 ペル・アルネ・グロルヴィゲン(バンドネオン) (10)ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(VC) イーゴリ・ウリアシュ(P) (12)マヌエル・バルエコ(G) (13)フィリップ・ジャルスキー(C-T) クリスティーナ・プルハー指揮 ラルペッジャータ [2] ギドン・クレーメル(VN) クレメラータ・バルティカ (1)ペル・アルネ・グロルヴィゲン(バンドネオン) アロイス・ポッシュ(CB) ヴァディム・サカロフ(P) (2)ウーラ・ゼブリュナイテ(VA) マルタ・スドラバ(VC) ロルフ・グプタ指揮 (3)フリア・センコ(VO) オラシオ・フェレール(NAR) ハイロ(声) コラール・リリコ・ブエノスアイレス(CHO)