ミニ・レビュー
20世紀のNYは芸術音楽の分野においても新たな潮流の発信地であった。この地で生み出された作品を20年代から現在にわたって俯瞰したこのCD、とりわけすでに故人となった作曲家たちの、捕らわれのない自由な音のあり方にあらためて触れて、そこが突出して創意を刺激する“場”だったのだと思い至る。★
収録曲
[Disc 1]
01アンテグラル〜11の管楽器と打楽器のための (ヴァレーズ)
02クラリネットと管弦楽のための協奏曲 (カーター)
03時の神の、鎌の内側に〜ホルンと合奏のための (ファルマー)
04ぼやけ〜合奏のための (ジーン・シェファード)
[Disc 2]
01WTR 9/11 (ニューヨーク世界貿易センター、9月11日)〜弦楽四重奏と、予備音源による人声および弦楽のための (ライヒ)
02管楽器のための音楽〜フルート、オーボエ、クラリネット、ホルンとファゴットのための (ケージ)
03楽器さまざま1〜6人の演奏者のための (フェルドマン)
演奏
マティアス・ピンチャー指揮 アンサンブル・アンテルコンタンポラン [1] (2)ジェローム・コント(CL) (3)ジェンス・マクマナマ(HR)
録音
[1] (1)2015.2 (2)2016.9 (3)2015.4 (4)2016.6,9 [2] (1