ミニ・レビュー
94年生まれ、ユーチン・ツェンのメジャー・デビュー盤。チャイコフスキー・コンクール最上位に輝く彼だが、その音はいかにも若手らしく、ピンと張った、輝かしいもの。音の数の多いエルンストも素晴らしいが、モーツァルトも印象的。ピアノは個性的。
ガイドコメント
2015年のチャイコフスキー・コンクールで最高位に輝いた台湾出身のヴァイオリニスト、ユーチン・ツェンのメジャー・デビュー・アルバム。タルティーニの「悪魔のトリル」をはじめ、華麗なテクニックと豊かな音楽性を感じさせる6曲が収録されている。
収録曲
01ヴァイオリン・ソナタ ト短調「悪魔のトリル」 (タルティーニ)
02夜想曲第8番変ニ長調op.27-2 (ショパン/ヴィルヘルミ編)
03ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第40番変ロ長調K.454 (モーツァルト)
04無伴奏ヴァイオリンのための6つの練習曲〜第6番「夏の名残のばら」の主題による変奏曲 (エルンスト)
05「なつかしい土地の思い出」op.42〜メロディ (チャイコフスキー)
06創作主題による華麗なる変奏曲op.15 (ヴィエニャフスキ)
演奏
ユーチン・ツェン(VN) ロハン・デ・シルヴァ(P)