ミニ・レビュー
スラヴ系ロシア系、それにジョン・ウィリアムズ(!)。ウィーン・フィルとしてはきわめて珍しいプロだが、“妖精物語と神話”というテーマを聞いて納得。2017年のサマーナイト・コンサートのライヴである。何より音楽性豊かで語り上手なウィーン・フィルならではの持味に魅了される。
ガイドコメント
初夏のウィーンの風物詩として定着している“ウィーン・フィル・サマー・ナイト・コンサート”の2017年の模様を収めたアルバム。クリストフ・エッシェンバッハを迎え、“妖精物語と神話”をテーマにファンタジーあふれる華麗なオーケストラ曲が並ぶ。
収録曲
01「謝肉祭」序曲op.92 (ドヴォルザーク)
02歌劇「アルミーダ」op.115〜美しいカモシカを追って (ドヴォルザーク)
03歌劇「ルサルカ」op.114〜月に寄せる歌「深々と空にかかっているお月さま」 (ドヴォルザーク)
04バレエ組曲「眠りの森の美女」op.66a〜第2曲 アダージョ パ・ダクシオン/第5曲 ワルツ (チャイコフスキー)
05「黄昏」op.21-3 (ラフマニノフ/ムナツァコフ編)
06「美しい人よ、私のために歌わないで」op.4-4 (ラフマニノフ/レオナルディ編)
07「春の奔流」op.14-11 (ラフマニノフ/ムナツァコフ編)
08歌劇「ヘンゼルとグレーテル」前奏曲 (フンパーディンク)
09映画「ハリー・ポッターと賢者の石」〜ヘドウィグのテーマ (ジョン・ウィリアムズ)
10バレエ組曲「火の鳥」〜第5曲 カスチェイの凶悪な踊り/第6曲 子守歌/第7曲 フィナーレ (ストラヴィンスキー)
11歌劇「売られた花嫁」〜道化の踊り (スメタナ)
演奏
クリストフ・エッシェンバッハ指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 (2)(3)(5)〜(7)ルネ・フレミング(S)