ミニ・レビュー
フランスで起こった“ジャポニスム”をテーマに、ドビュッシーの作品を中心に集めたディスク。完全に日本と関係のある作品ばかりではないものの、作品同士の響きが絶妙な配置によって絡み合っていくことで独特の世界観を創り出しており、彼らの日本への憧れが浮かび上がってくる。
ガイドコメント
2017年10月に開催された展覧会「北斎とジャポニズム HOKUSAIが西洋に与えた衝撃」と連動した、クラシック音楽の世界からジャポニズムを紹介する企画CD。交響詩「海」やピアノ曲「金色の魚」など、ドビュッシーの魅力が堪能できる。
収録曲
01夜想曲〜第1曲 雲 (ドビュッシー)
02交響詩「海」〜第1曲 海の夜明けから真昼まで (ドビュッシー)
03忘れられた映像〜第1曲 レント (ドビュッシー)
04映像第1集〜第1曲 水の反映 (ドビュッシー)
05映像第2集〜第2曲 そして月は廃寺に落ちる (ドビュッシー)
06映像第2集〜第3曲 金色の魚 (ドビュッシー)
07版画〜第1曲 塔 (ドビュッシー)
0812の練習曲集〜第3曲 4度のために (ドビュッシー)
09水の戯れ (ラヴェル)
10鏡〜第1曲 夜蛾 (ラヴェル)
11鏡〜第2曲 悲しき鳥 (ラヴェル)
12鏡〜第3曲 洋上の小舟 (ラヴェル)
13歌劇「夜鶯」〜夜鶯の歌 (喜び満ちた心、花の香りの満ちた庭) (ストラヴィンスキー)
14歌劇「お菊さん」〜蝉たちの歌 (お聴きなさい、蝉たちの声を) (メサジェ)
演奏
(1)(2)ミシェル・プラッソン指揮 トゥルーズ・カピトール管弦楽団 (3)(4)アルド・チッコリーニ,(5)〜(7)青柳いづみこ,(8)ミシェル・ベロフ,(9)モニク・アース,(10)〜(12)アンヌ・ケフェレック(P) (13)エドワード・ガードナー指揮 イギリス国立オペラ管弦楽団 ケイト・ロイヤル(S) アンドルー・ステイプルズ(T) (14)ピエール・デルヴォー指揮 モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団 マディ・メスプレ(S)