ミニ・レビュー
ホロヴィッツが亡くなる3年前に行なったリサイタルのライヴ録音。スカルラッティやショパン、スクリャービンらの小品を中心とした多様なプログラムとなっている。ショパンのマズルカやシューマンの「トロイメライ」のような作品で特に音色の美しさが際立ち、ホロヴィッツの芸術性の高さを示している。★
ガイドコメント
ほぼ60年ぶりに故国ソビエトへ帰り、モスクワ音楽院大ホールで行なった歴史的な記念すべきコンサートの模様を捉えている。研ぎ澄まされたホロヴィッツのピアノは、冒頭のスカルラッティから輝いている。
収録曲
01ソナタ ホ長調K.380 (L.23) (D.スカルラッティ)
02ピアノ・ソナタ第10番ハ長調K.330 (300h) (モーツァルト)
03前奏曲ト長調op.32-5 (ラフマニノフ)
04前奏曲嬰ト短調op.32-12 (ラフマニノフ)
05練習曲嬰ハ短調op.2-1 (スクリャービン)
06練習曲嬰ニ短調op.8-12 (スクリャービン)
07ウィーンの夜会 (ヴァルス・カプリース第6番) (シューベルト/リスト編)
08巡礼の年第2年「イタリア」〜ペトラルカのソネット第104番 (リスト)
09マズルカ嬰ハ短調op.30-4 (ショパン)
10マズルカへ短調op.7-3 (ショパン)
11「子供の情景」〜トロイメライ (シューマン)
12花火op.36-6 (モシュコフスキ)
13W.R.のポルカ (ラフマニノフ)