ミニ・レビュー
バッハのエッセンス「2声のインヴェンション」を中心に据え、そこに込めた情念の何たるかを解いてさまざまにアプローチを試みる。演奏法、選曲の連ね方、編曲の在り方。赤松のオマージュはいわば正眼。新しい耳やワザを仕掛けて面白く聴かせる形ではない。じっくりと吟味し尽くす静かで凛たる情動に充ちる。
収録曲
J.S.バッハ:
01無伴奏チェロ組曲第1番ト長調BWV1007〜プレリュード (ジロティ編)
022声のインヴェンションBWV772-786
03フランス組曲第2番ハ短調BWV813
04主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶBWV639 (ケンプ編)
05小前奏曲ホ短調BWV555 (ジロティ編)
06チェンバロ協奏曲第5番ヘ短調BWV1056〜ラルゴ (ケンプ編)
バルトーク:
07ミクロコスモス第3巻〜バッハを讃えて