ミニ・レビュー
異国情緒の漂うこのCDで自在に飛翔するドゥヴィエル。繊細な歌声の何と魅力的なことだろう。ナイチンゲールの超高音からオフィーリアの錯乱まで至高の歌唱を堪能できる。「花の二重唱」ではメゾのクレバッサとのハーモニーが筆舌に尽くし難いほど美しい。★
ガイドコメント
フランスの若手ソプラノの中でもっとも耳目を集めているサビーヌ・ドゥヴィエルによる、19世紀後半から20世紀初頭のフランス音楽集。共演は鬼才フランソワ・グザヴィエ=ロト率いるレ・シエクル。アレクサンドル・タローとマリアンヌ・クレバッサも参加。
収録曲
01歌劇「お菊さん」〜昼は恵みの太陽のもと (メサジェ)
02歌劇「ペレアスとメリザンド」〜私の長い髪は (ドビュッシー)
03歌劇「ラクメ」〜 (鐘の歌)若いインド娘はどこへ行く (ドリーブ)
04歌曲集「四つのインドの歌」 (ドゥラージュ)
05アリエルの恋歌 (ロマンス) (ドビュッシー)
06歌劇「ラクメ」〜 (花の二重唱)おいで、マリカ…アーチの下 (ドリーブ)
07歌劇「ナイチンゲール」〜 (ナイチンゲールの歌)ああ!わたしの心は喜びにあふれ (ストラヴィンスキー)
08歌劇「ハムレット (アムレット)」〜 (オフィーリア (オフェリ)の狂乱の場)お友達のみなさん (トマ)
09オフィーリア (オフェリ)の死 (ベルリオーズ)
10歌劇「タイス」〜今やってきた女は美しい (マスネ)
11旅op.84-2 (ケクラン)
12歌劇「ラクメ」〜貴方は最も美しい夢を下さった (ドリーブ)
演奏
フランソワ=グザヴィエ・ロト指揮 レ・シエクル サビーヌ・ドゥヴィエル,(13)ジョディ・ドゥヴォス(S) (8)(12)(14)アレクサンドル・タロー(P) (9)(13)マリアンヌ・クレバッサ(MS)