ミニ・レビュー
数々のコンクールで優勝を飾り、古楽から現代作品、自身の編曲も手がけるメンケマイヤーは、次世代のヴィオラ界を担う存在。ヴィオラの最重要レパートリーである、この二つのソナタでは、渋いというよりは温かい音色で、深さを表現。ハンガリー舞曲集ではソリスティックなヴィオラの魅力が全開。★
ガイドコメント
ヴィオラ奏者のニルス・メンケマイヤーによるブラームスのヴィオラ・ソナタ第1番・第2番。あたたかい音色と緻密な弓使いが内に秘めた情熱を感じさせる名演。4曲のハンガリー舞曲は、現代の作曲家・演奏者による編曲が採用されている。
収録曲
ブラームス:
01ヴィオラ・ソナタ第1番ヘ短調op.120-1
02ヴィオラ・ソナタ第2番変ホ長調op.120-2
03ハンガリー舞曲第1番ト短調 (ヴィオラ&ピアノ版) (ヨアヒム編)
04ハンガリー舞曲第4番ハ短調 (ヴィオラ&弦楽四重奏版) (ヘルテンシュタイン編)
05ハンガリー舞曲第5番ト短調 (ピアノ六重奏版) (ヴェーゼナウアー編)
06ハンガリー舞曲第16番ヘ短調 (ヴィオラ&弦楽四重奏版) (コンツ編)
演奏
ニルス・メンケマイヤー(VA) (1)〜(3)(5)ウィリアム・ヨン(P) (4)〜(6)ジグヌム四重奏団