[Disc 1]
01硝子の少年
1997年のデビュー・シングル。作詞は松本隆、作曲は山下達郎。切ないメロディを“タメ”を効かせた歌い方で繊細に聴かせながら、リズムはあくまで軽やか。少年時代の砕け散った恋を“ひび割れたビー玉”に喩えた歌詞が印象的だ。
02愛されるより 愛したい
“愛されるよりも 愛したい真剣(マジ)で”というサビのコーラスが特徴的な、ミリオンセラーとなった2ndシングル。愛することへの不安や迷いを描いた歌詞とヴォーカルが、ダンサブルなアレンジによって、華麗に舞っていくように響きわたる。
03ジェットコースター・ロマンス
ホイッスルとともにはじまる幕開けは、夏にぴったり。作詞を松本隆、作曲を山下達郎が手掛けた3rdシングル。太陽に照らされた真夏の海が目の前に広がっていくような爽快なサウンドに乗せて、ジェットコースターのように走り出した恋を歌う。
04全部だきしめて
吉田拓郎作曲によるフジテレビ系『LOVELOVEあいしてる』のテーマ・ソングで、「青の時代」との自身初の両A面。君の涙も笑顔も“全部だきしめて”と力強く歌う、包容力のあるナンバーだ。語りかけるような歌い方が特徴的で、佐藤竹善らがコーラスに参加。
05青の時代
TBS系ドラマ『青の時代』の主題歌となった「全部だきしめて」との両A面シングル。時代との関わりや人生について考えさせられる、深みのある歌詞が印象的なバラード。“限られた 時間の中で 愛の意味を知る”という言葉に、曲に込められた願いや祈りを感じる。
06Happy Happy Greeting
ヴォーカルも含め、サウンド全体でゆっくりとリズムを刻んでいくようなファンキーなナンバー。誕生日や新年など、何かを祝う記念日にぴったり。祝福ムードと新しい何かがはじまりそうな予感がする、1998年冬リリースの5thシングル。
07シンデレラ・クリスマス
軽やかなストリングスと土着的なリズムが溶け合ったクリスマス・ソング。静かに盛り上がっていくメロディ展開と聖なる夜を彩るかのようなコーラスに心も躍りだす。はしゃぐ心と穏やかな心が同居しているようだ。「Happy Happy Greeting」との両A面となった5thシングル。
08やめないで、PURE
筒美京平作曲による6thシングル。哀愁が漂いながらも洗練された雰囲気のメロディが、プログラミングと生音が絡み合ったハードロック寄りなアレンジによって力強く硬派に響き、内に秘めた激情も感じさせる。堂本剛主演のドラマ『君といた未来のために 〜I'll be back〜』主題歌。
09フラワー
レゲエ調のリズムにホーンの朗らかな響きが重なった祝祭ムードあふれるナンバーで、親しみやすいメロディが特徴的。華やかなアレンジが明日への夢や希望を感じさせ、つらい夜も一緒に越えていこうと励まされる。1999年リリースの7thシングル。
10雨のMelody
自分の心の叫びや痛みを“雨”に重ね、それを“ギター”に喩えた歌詞が印象的な、忘れられない人への想いを歌った曲。しっとりとした雰囲気のなか、流れるようなギターの旋律が哀愁を漂わせ、切ないメロディが胸に残る。8枚目のシングル。
11to Heart
君への想いがあふれ出す、エモーショナルなバラード。息遣いまで聴かせる歌声からは、気持ちがこぼれ落ちてくるかのようだ。ヴァイオリンの音色と情感たっぷりのサウンドに乗せ、メロディが星空に舞っていきそう。堂本剛主演ドラマ『to Heart 〜恋して死にたい〜』主題歌。
12好きになってく 愛してく
堂本剛が作詞、堂本光一が作曲した9thシングルで、プロデュースは吉田拓郎。吐き出すような荒々しい歌いだしから、“僕らは人を好きになってく”と力強く歌うサビへと展開する。ストリングスがささやかな彩りを飾る。自身出演の『LOVE LOVEあいしてる』企画から生まれたナンバー。
13KinKiのやる気まんまんソング
フジテレビ系アニメ『ちびまる子ちゃん』主題歌となった、2000年発表の9枚目のシングル。作詞はさくらももこ。お気楽なラップと“やる気まんまん”な歌を聴かせる。日常にある小さなことをすべて気楽に前向きに捉え、明るい気分をくれる歌だ。
14夏の王様
アッパーなホーンとトロピカル気分全開のレゲエ・テイストが印象的な、ゴキゲンなサマー・チューン。“君”を“太陽”に例えたエモーショナルなラヴ・ソングでもあり、伸びやかなヴォーカルも大らかで心地よい。堂本剛主演ドラマ『Summer Snow』主題歌起用の10thシングル。
15もう君以外愛せない
ピアノの穏やかな音色を基調とした、温もりあふれるバラード。タイトル通りのエモーショナルな歌詞は、ともすれば歯の浮くような台詞のオンパレードだが、真摯なヴォーカルゆえ、それは微塵も感じさせない。高揚感を煽るエレキ・ギターも◎。「夏の王様」との両A面シングル。
[Disc 2]
01ボクの背中には羽根がある
ケーナの音色が印象的なフォルクローレ・サウンド。どことなく哀愁を感じさせつつも、そこに描かれる“ボク”の想いは、限りなく愛情に満ちあふれている。ヴォーカルがあたたかい風となり、やさしく心をなでていくようだ。松本隆 &織田哲郎による11thシングル。
02情熱
熱いビートが鼓動のスピードを速めるかのように煽る、ユーロビート調&スパニッシュ風のサウンドに懐かしさを覚える。哀愁を帯びたギターの音色が胸を焦がす、ドラマティックで切ないアッパー・チューンだ。堂本光一主演ドラマ『ルーキー!』主題歌。
03Hey!みんな元気かい?
シャッフルのリズムがごきげんなフォーク・ロック・ナンバー。楽曲を提供したYO-KING(真心ブラザーズ)のエキスが、KinKi Kidsのパワーをワイルドに引き出している。ぶっきらぼうな歌い方も魅力的。堂本剛主演ドラマ『ガッコの先生』主題歌。
04カナシミ ブルー
良質なメロディを生み出すポップ・クリエイター、堂島孝平の手によるスリリングなポップ・チューン。疾走するギターが爽快で、スピード感のあるヴォーカルが小気味いい。すべてを燃焼しきったかのようなアウトロも絶妙。2002年リリースの14thシングル。
05solitude〜真実のサヨナラ〜
言葉のひとつひとつに込められた想いが、切なさの粒子となって拡がるミッド。ソロ・パートはもちろん、ふたりのハモリからも伝わる痛いほどの孤独。大人の表情を見せる深みのあるヴォーカルに涙腺がゆるむ。堂本光一主演ドラマ『リモート』主題歌で、作詞作曲のK.Dinoとは光一のこと。
06永遠のBLOODS
元スマイルの浅田信一と「カナシミブルー」で衝撃を与えた堂島孝平による青春ポップ・チューン。夏の匂いを運んでくるサウンドは爽やかさ全開。等身大の彼らが眩しくきらめいている。2003年リリースの16枚目のシングル。
07心に夢を君には愛を
青い空を突き抜けるかのようにホイッスルが響きわたり、軽快なリズムに身をまかせていると自然と心地よい気分になってくる。トロピカルな雰囲気に包まれた、夏の季節を存分に感じる癒し系サマー・チューン。2003年リリースの17枚目のシングル。
08ギラ☆ギラ
挑発的な夏、大胆な夏。両A面としてリリースされた「心に夢を君には愛を」とは180度異なる、アツい夏を女性の視点で歌うアッパー・チューン。ふたりのヴォーカルの絡みがちょっぴりエロティックで、とっても“ギラ☆ギラ”。
09薄荷キャンディー
松本 隆が詞を手がけた、堂本剛主演ドラマ『元カレ』主題歌。夏の終わりの涼風を運んでくるような甘いコーラスが心地よい、ふたりの声をじっくり味わいたいミディアム・バラードだ。薄荷の香りが漂ってくるような爽快度120%の仕上がり。
10ね、がんばるよ。
吉田美和が詞を、吉田と中村正人が作曲を手がけた、DREAMS COME TRUE産によるポップ・チューン。ブラスやストリングスが入ったゴージャズなアレンジが耳を引く、スタイリッシュかつ前向きなラヴ・ソングに仕上がっている。19枚目のシングル。
11Anniversary
偶然出会い恋に落ちた女性に向けて切々と胸の内を打ち明ける純度100%のラヴ・ソングは、通算20枚目のシングル。美しいメロディと壮大なストリングスが映えるなか、ふたりだけの“Anniversary”にこの曲を贈られたら女性は号泣必至かも。
12ビロードの闇
アコーディオンによるラテン風のイントロがスペインの真っ赤な太陽を想像させる、KinKi Kidsお得意のスペイン風味のナンバー。カラッと乾いたサウンドと切ない歌詞がマッチした、2005年リリースの21stシングル。
13SNOW!SNOW!SNOW!
22枚目のシングルは、ストリングスと絡み合いしっとりと歌い上げるウィンター・ラヴ・ソング。雪の儚さ、そして悲しみの深さが伝わる歌声。“雪”と“SNOW”、同じ意味の二つの言葉の響きを取り入れることで、より切なさが増してくるよう。
14夏模様
三線の音やエイサー太鼓、指笛、掛け声など、沖縄のエイサー風のアレンジが独特で、タイトル通り夏の匂いを漂わせた曲だ。夕暮れを水彩画にたとえるなど、夏休みを思わせるノスタルジックな雰囲気が胸に迫り、感傷的な気持ちを呼び起こす。
15Harmony of December
一青窈「ハナミズキ」などを手がけたマシコタツロウが作詞・曲を担当。悠久な二胡の調べと荘厳なゴスペル、透明感あふれるストリングスのハーモニーが溶け合う、正統派ウィンター・ソング。響きあう二人のコーラスは鳥肌モノだ。
16BRAND NEW SONG
アサヒ飲料「十六茶」CMソングで話題となった25枚目のシングル。爽やかなそよ風を誘うキャッチーなメロディ&ファルセットが、彼らにぴったりのカラフルなポップスだ。軽やかなホーン・セクションとストリングスのアレンジもさりげなく、新たな一歩を感じさせる。
[Disc 3]
01永遠に
CDデビュー10周年を記念して制作された26thシングル。バラードの名手、徳永英明による楽曲をKinKi Kidsの二人が静かにしっとりと歌い上げていく。恋人への思いを再確認し永遠の愛を誓う、あふれんばかりのラヴ・ソングだ。
02Secret Code
堂島孝平や東京スカパラダイスオーケストラのメンバーらが参加した、ゴージャスでホットなアッパー・ジャズ。男女の駆け引きを情熱的に歌い上げ、あえて女の罠にかかってやろうとする潔さが清々しい。堂本剛主演ドラマ『33分探偵』主題歌起用の27thシングル。
03約束
アコーディオンがノスタルジックな世界観を引き立てるミッド・バラード。生涯を誓った相手が自分の知らない他人に恋することに気づかないふりをする、悲しい愛を綴る。堪えきれないつらさがにじみ出たような“……痛むから”のフレーズが胸に刺さる。 2009年リリースの28thシングル。
04スワンソング
作詞に松本隆を迎えて制作した29thシングル。辛い遠距離恋愛にピリオドをうち、恋人たちがそれぞれの道を歩き出す瞬間を切り取ったせつないポップ・チューン。清涼感あふれるシリアスなサウンドに、ふたりのクールで伸びやかな歌唱が映える一曲だ。
05Family〜ひとつになること
堂本光一が作曲、堂本剛が作曲、吉田建が編曲を手がけた30枚目のシングル。柔らかく穏やかなストリングスとゴスペル調のコーラスが感動を呼ぶ。ピュアで真っ直ぐな歌詞を乗せた甘美なヴォーカルが響き渡る、ゴージャスなバラードだ。
06Time
U-Key zoneが詞曲・編曲を手がけた、ダークでシリアスなサウンドが魅力的。音数は少ないながら、巧みなコーラスワークで世界観を構築している。PS3用ゲームソフト『真・三國無双6』イメージソングとなった、2011年リリースの31stシングル。
07変わったかたちの石
秋元康が作詞を、マシコタツロウが作曲を担当。シンプルかつストレートなメロディとエヴァーグリーンな心情を綴った歌詞が絶妙にマッチしていて、柔らかな二人のハーモニーが心に響く。2012年第1弾となる32枚目のシングル。
08まだ涙にならない悲しみが
“LOST LOVE”をテーマにした33枚目のシングル。織田哲郎ならではの清々しさをまとったポジティヴなポップ・ロック・サウンドに乗せ、未来へたどり着けなかった二人の恋愛の結末を綴った大人の失恋ソングだ。“ほんとうの愛は消えないから”の言葉が切ない。
09恋は匂へと散りぬるを
吉田建が手掛けた哀愁漂うアップ・テンポのナンバー。終わりを告げそうな恋の予感に涙する女心を歌う。センチメンタルなメロディと胸をざわめかせるストリングスが、よりドラマティックに演出。「まだ涙にならない悲しみが」と両A面の33枚目のシングル。
10鍵のない箱
ピアノをアクセントにしたクールでスペーシーなサウンドで突き進むダンス・チューン。自分の前から消えてしまった人への想いを断ち切ることができないままの見捨てられた心を、“鍵のない箱”にたとえた歌詞が切ない。松井五郎を作詞に迎えた34枚目のシングル。
11夢を見れば傷つくこともある
作詞は秋元康、作曲は伊秩弘将というタッグで制作された、35枚目のシングル。流麗なストリングスとギターのメロディで幕を開けるポップ・チューンで、夢を見れば傷つくこともあると、可能性を掴むために前に進む背中を優しく押してくれる。
12薔薇と太陽
吉井和哉が提供、コーラスにも参加。スパニッシュなテイストや昭和歌謡曲風のエッセンスを感じさせるセクシーなナンバーで、気だるげに言葉を放り投げる二人のヴォーカルも色気たっぷり。“大人になった硝子の少年”をテーマにした36枚目のシングル。
13道は手ずから夢の花
シンガー・ソングライターの安藤裕子が作詞作曲、武部聡志が編曲を手がけた、和テイストの旋律を取り入れたミディアム・バラード。歌詞も古めかしく上品な言葉遣いで、“雅”な世界観が広がっており、二人の幽玄なヴォーカルと相性抜群。
14The Red Light
重低音が効いた、色気たっぷりのR&Bナンバー。ぶっきらぼうかつセクシーなヴォーカルが迫ってくる。ソロはまだしも、二人が一緒に歌い始めたらは気分がアガらずにはいられない。作詞は久保田利伸と森大輔の共作、作曲は久保田、編曲は森。2017年リリースの38枚目のシングル。
[Disc 4]〈DVD〉〈KinKi Kids Party!〜ありがとう20年〜DIGEST〉
01Hey!みんな元気かい?
02FRIENDS
03薔薇と太陽
04ひとりじゃない
05to Heart
06もう君以外愛せない
07Anniversary