ミニ・レビュー
2018年、正月恒例のコンサートを指揮したのはリッカルド・ムーティ。旋律の歌い回しをオーケストラに委ねながらもアンサンブルを緊密に組み立てる手練の技に舌を巻く。イタリア・オペラから引用された曲がウィーンの音楽になり切っているところなどさすがだ。★
ガイドコメント
2018年のニューイヤー・コンサートの指揮者は14年ぶり5回目のムーティで、最もウィーン・フィルと関係がいいと言われる。2018年のさまざまなアニヴァーサリーを織り込んだ多彩な曲目にも注目だ。
収録曲
〈第1部〉[Disc 1]
01喜歌劇「ジプシー男爵」〜入場行進曲 (J.シュトラウス2世)
02ワルツ「ウィーンのフレスコ画」op.249 (ヨーゼフ・シュトラウス)
03ポルカ・フランセーズ「花嫁さがし」op.417 (J.シュトラウス2世)
04ポルカ・シュネル「心うきうき」op.319 (J.シュトラウス2世)
05「マリアのワルツ」op.212 (J.シュトラウス1世)
06「ヴィルヘルム・テル・ギャロップ」op.29b (J.シュトラウス1世)
07喜歌劇「ボッカチオ」序曲 (スッペ)
08ワルツ「ミルテの花」op.395 (J.シュトラウス2世)
09「ステファニー・ガヴォット」op.312 (ツィブルカ)
[Disc 2]
01ポルカ・シュネル「百発百中」op.326 (J.シュトラウス2世)
02ワルツ「ウィーンの森の物語」op.325 (J.シュトラウス2世)
03祝典行進曲op.452 (J.シュトラウス2世)
04ポルカ・マズルカ「町と田舎」op.322 (J.シュトラウス2世)
05「仮面舞踏会」によるカドリーユop.272 (J.シュトラウス2世)
06ワルツ「南国のバラ」op.388 (J.シュトラウス2世)
07ポルカ・シュネル「投書欄」op.240 (ヨーゼフ・シュトラウス)
08ポルカ・シュネル「雷鳴と稲妻」op.324 (J.シュトラウス2世)
09新年の挨拶
10ワルツ「美しく青きドナウ」op.314 (J.シュトラウス2世)
11ラデツキー行進曲op.228 (J.シュトラウス1世)
演奏
リッカルド・ムーティ指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団