ミニ・レビュー
多彩なタッチにより変幻明滅する色彩の中で、ふだん気づかないような細かな音が不意に顔を覗かせては消えてゆく。意図したものなのか、たまさか生じたすさびの類か。その止むことなくゆらり移ろい続ける響きが何やら幻視をそそってやまない。確信的非・明晰。バレンボイム初のドビュッシー、独自である。
ガイドコメント
巨匠指揮者でありながら、ピアニストとしても超一流の腕前をつねにキープしているダニエル・バレンボイムによるドビュッシー名曲集。ピアノ・ソロとしては初のドビュッシー・アルバムとなる。「版画」や「前奏曲集」第1巻などを収録。