ミニ・レビュー
人間の声に近いと言われるチェロと声の共演はいかが。チェチーリア・バルトリとソル・ガベッタがテクニックを駆使して歌い奏でる18世紀イタリア・オペラのアリア。何と愉しいバトルだろうか。ボッケリーニのチェロ協奏曲ではソルの兄アンドレス率いるカペラ・ガベッタの精彩な演奏が快い。
ガイドコメント
現代最高のメゾ・ソプラノ、チェチーリア・バルトリと今をときめく人気チェリスト、ソル・ガベッタによるデュオ・アルバム。18世紀のイタリア・バロックにおける歌劇などのアリアに焦点を当てた選曲。カペラ・ガベッタによる万全のサポートも聴きもの。
収録曲
01歌劇「ニトクリ」〜運命と希望 (エミレーナのアリア) (カルダーラ)
02セレナータ「曙の誕生」〜そよ風よ、行ってキスして (ゼフィロのアリア) (アルビノーニ)
03オラトリオ「ブルゴーニュの王、聖シジスモンド」〜そよ風よ、私のため息を (イノメニアのアリア) (ドメニコ・ガブリエリ)
04歌劇「ティト・マンリオ」RV.738〜緑のオリーヴの枝で (ヴィテッリアのアリア) (ヴィヴァルディ)
05「聖セシリアの日のためのオード」HWV76〜音楽がかき立てたり和らげたりできないのはどんな情念なのか (ヘンデル)
06歌劇「ムガールの皇帝ジャングイール」〜これほど大きな高ぶりで (アサフのアリア) (アントニオ・カルダーラ)
07歌劇「クレタのアリアンナ」HWV32〜私は疲れた巡礼者のよう (アルチェステのアリア) (ヘンデル)
08セレナータ「大地の女神の菜園」〜私に火をつけた公平な愛の神 (アドーネのアリア) (ポルポラ)
09チェロ協奏曲第10番ニ長調G.483 op.34 (ボッケリーニ)
演奏
ソル・ガベッタ(VC) アンドレス・ガベッタ(指揮,VN) カペラ・ガベッタ (1)〜(8)チェチーリア・バルトリ(MS)