ミニ・レビュー
ケラスのチェロが清冽で瑞々しい。ソナタ第1番の低音弦など十分鳴っているのに、重々しさよりもスマートな足取りに惹かれる。何というセンスの良さだろうか。第2番でもハイポジションの艶やかな音色に惚れ惚れ。タローのピアノも素敵だ。ブラームスのイメージを変えてしまうデュオ!
ガイドコメント
ケラス、タロー・コンビの第4弾。タローとのデュオもますます深みを増してきた。ブラームスの内省的なチェロ・ソナタ、華やかなテクニックを披露するハンガリー舞曲と、機器応え十分なアルバムに仕上がっている。
収録曲
ブラームス:
01チェロ・ソナタ第1番ホ短調op.38
02チェロ・ソナタ第2番ヘ長調op.99
03ハンガリー舞曲第4番 (ト短調版) (第1集)
04ハンガリー舞曲第1番ト短調 (第1集)
05ハンガリー舞曲第5番嬰へ短調 (第1集)
06ハンガリー舞曲第7番 (イ長調版) (第2集)
07ハンガリー舞曲第14番ニ短調 (第3集)
08ハンガリー舞曲第11番ニ短調 (第3集)
演奏
ジャン=ギアン・ケラス(VC) アレクサンドル・タロー(P)