ミニ・レビュー
世界を代表する名演奏家たちによる演奏が3枚組のディスクにこれでもかと詰まっている上に、ドビュッシー本人のピアノ・ロール演奏や、世界新録音の楽曲を含むという豪華すぎる一枚となっている。これまでに見えてこなかったドビュッシーの一面も見えてくるはずだ。★
ガイドコメント
ドビュッシー没後100年企画。disc1にはピアノ曲、disc2はピアノと室内楽、そしてdisc3にはオーケストラ曲を収録している。ワーナーの擁する一流の演奏家を揃え、手抜きなしの本格的ドビュッシー・アルバムだ。
収録曲
ドビュッシー:
[Disc 1]
01ベルガマスク組曲L.82〜3.月の光
02ベルガマスク組曲L.82〜4.パスピエ
03アラベスクL.74〜第1番
04アラベスクL.74〜第2番
05版画L.108〜3.雨の庭
06ロマンティックなワルツL.79
07ピアノのためにL.95
08映像第1集L.105〜3.運動
09映像第2集L.120〜1.葉ずえを渡る鐘の音
10映像第2集L.120〜3.金色の魚
11前奏曲集第1巻L.125〜6.雪の上の足跡
12前奏曲集第1巻L.125〜8.亜麻色の髪の乙女
13前奏曲集第1巻L.125〜10.沈める寺
14前奏曲集第1巻L.125〜12.ミンストレル
15前奏曲集第2巻L.131〜5.ヒースの茂る荒れ地
16前奏曲集第2巻L.131〜9.ピクウィック卿をたたえて
17前奏曲集第2巻L.131〜11.交代する3度
18版画L.108a〜2.グラナダの夕暮れ
[Disc 2]
01子供の領分L.119a〜6.ゴリウォーグのケークウォーク
02レントより遅くL.128a
03喜びの島L.109a
0412の練習曲第2巻L.143b〜1.半音階のために
0512の練習曲第2巻L.143b〜2.装飾音のために
0612の練習曲第2巻L.143b〜11.組み合わされたアルペッジョのために
07バレエ「カンマ」L.132b〜寒くて暗い夜明け (第3場)
08ピアノ三重奏曲ト長調L.5〜第4楽章 フィナーレ-アパッショナート
09弦楽四重奏曲ト短調op.10 L.91〜第1楽章 活き活きと、きわめて決然として
10クラリネットのための狂詩曲第1番変ロ長調L.124a
11シランクスL.137
12フルート、ヴィオラとハープのためのソナタL.145〜第3楽章 フィナーレ
13マスクL.110
14艶なる宴L.31
15そよ風のシャンソンL.32
[Disc 3]
012つの舞曲L.113a〜世俗の踊り
02牧神の午後への前奏曲L.87a
03小組曲L.71b〜1.小舟にて (ビュッセル編)
04小組曲L.71b〜2.行列 (ビュッセル編)
05小組曲L.71b〜4.バレエ (ビュッセル編)
06夜想曲L.98a〜雲
07夜想曲L.98a〜祭
08海L.111a〜1.海の夜明けから真昼まで
09海L.111a〜2.波の戯れ
10管弦楽のための映像L.118a〜3.春のロンド
11子供の領分L.119b〜3.お人形のセレナーデ (カプレ編)
12ジムノペディ第1番 (サティ/ドビュッシー編)
演奏
[1] (1)(2)セシル・ウーセ,(3)(4)ミシェル・ベロフ,(5)(11)〜(17)ユーリ・エゴロフ,(6)アルド・チッコリーニ,(7)サンソン・フランソワ,(8)〜(10)ピエール=ロラン・エマール,(18)クロード・ドビュッシー(P) [2] (1)〜(3)サンソン・フランソワ,(4)〜(6)ピエール=ロラン・エマール,(7)ジャン=ピエール・アルマンゴー(P) (8)ルノー・カピュソン(VN) エドガー・モロー(VC) ベルトラン・シャマユ(P) (9)エベーヌ弦楽四重奏団 (10)ニコラ・バルデイルー(CL) ベルトラン・シャマユ(P) (11)エマニュエル・パユ(FL) (12)ミシェル・デボスト(FL) ユーディ・メニューイン(VA) リリー・ラスキーヌ(HP) (13)モニク・アース(P) (14)ナタリー・デセイ(S) フィリップ・カサール(P) (15)サビーヌ・ルヴォー・ダロンヌ(S) アンサンブル・レザンスィエル ジョナサン・フルネル,フィリップ・カサール(P) [3] (1)アンドレ・クリュイタンス指揮 パリ音楽院管弦楽団 アニー・シャラン(HP) (2)ジャン・マルティノン指揮 フランス国立管弦楽団 アラン・マリオン(FL) (3)〜(5)ジャン=フランソワ・パイヤール指揮 パイヤール室内管弦楽団 (6)〜(9)カルロ・マリア・ジュリーニ指揮 フィルハーモニア管弦楽団 (10)サイモン・ラトル指揮 バーミンガム市交響楽団 (11)ジャン・マルティノン指揮 フランス国立管弦楽団 (12)佐渡裕指揮 コンセール・ラムルー管弦楽団