ミニ・レビュー
1960年の録音。ギューデン(S)やクメント(T)ら錚々たる往年の名歌手たちの名唱はいまでは“伝説的”。若きカラヤンの棒も溌剌としている。第2幕と第3幕の間に挿入される「ガラ・パフォーマンス」は別取りしたものをカプリングしたもので、こういう作り方は時代を感じさせる。
ガイドコメント
5年後に再録音した、カラヤン二度目の『こうもり』。前作はシュヴァツコップやゲッダを擁した名盤だが、本作も勝るとも劣らないウィーン情緒たっぷりの名盤としての評価も高い。無条件に楽しめる一作。
収録曲
J.シュトラウス2世:
01喜歌劇「こうもり」 (第1幕、第2幕)
02喜歌劇「メリー・ウィドウ」〜ヴィリアの歌 (レハール)
03ドミノ (フェッラリ)
04「マイ・フェア・レディ」〜ひと晩中踊れたら (ロウ)
05パッショーネ (ヴァレンテ、タリアフェッリ)
06バスク地方の子守歌
07接吻 (アルディーティ)
08喜歌劇「ほほえみの国」〜きみはわが心のすべて (レハール)
09歌劇「ポーギーとベス」〜サマータイム (ガーシュウィン)
10「アニーよ銃をとれ」〜なんでもあなたは出来る (バーリン)
11ウィーンよ、ウィーンよ、おまえはただ一人 (ジーツィンスキー)
12さあ、みんな踊りましょう
J.シュトラウス2世:
13喜歌劇「こうもり」 (第3幕)
演奏
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ウィーン国立歌劇場合唱団 (1)(13)ヒルデ・ギューデン,エリカ・ケート,ヘトヴィヒ・シューベルト(S) レジーナ・レズニク(MS) ヴァルデマール・クメント,ジュゼッペ・ザンピエリ,ペーター・クライン(T) エーベルハルト・ヴェヒター,エーリヒ・クンツ(BR) ヴァルター・ベリー(BS) オマール・ゴッドノウ B.ファゾルト アンドレ・フォン・マットーニ (2)〜(12)レナータ・テバルディ,ビルギット・ニルソン,ジョーン・サザーランド,レオンティン・プライス,リューバ・ウェリッチ(S) テレサ・ベルガンサ,ジュリエッタ・シミオナート(MS) マリオ・デル・モナコ,ユッシ・ビョルリンク(T) エットレ・バスティアニーニ(BR) フェルナンド・コレナ(BS)