ミニ・レビュー
こうした管楽五重奏的なユニットが、複数の楽器をソロに持つコンチェルタントに手を伸ばすのは自然な流れ。オケの中に溶け込んで室内楽のようにお行儀良くではなく、名うての各ソリストたちが、それこそ思う存分に振る舞って華麗な世界を作り上げている。しかも絶妙な均衡を保ちつつ。
ガイドコメント
18世紀に生まれた協奏交響曲を、フランス革命期に活躍していたほぼ同世代の作曲家を中心に、しばしばフランスを訪れていたモーツァルトの作品も含めて収録。名手揃いのレ・ヴァン・フランセの名演が楽しめる。
収録曲
[Disc 1]
01フルート、オーボエ、クラリネット、ホルン、バソンのための協奏交響曲変ホ長調 (ダンツィ)
02オーボエ、クラリネット、ホルン、バソンのための協奏交響曲変ホ長調K.297b (モーツァルト)
[Disc 2]
01フルート、オーボエ、ホルン、バソンのための協奏交響曲第2番ヘ長調 (ドヴィエンヌ)
02フルートとクラリネットのための協奏交響曲変ロ長調op.41 (ダンツィ)
03フルート、オーボエ、ホルン、バソンのための協奏交響曲第5番ヘ長調B.115 (プレイエル)
演奏
ダニエル・ギグルベルガー指揮 ミュンヘン室内管弦楽団 レ・ヴァン・フランセ(エマニュエル・パユ(FL) フランソワ・ルルー(OB) ポール・メイエ(CL) ラドヴァン・ヴラトコヴィチ(HR) ジルベール・オダン(FG))