ミニ・レビュー
“神童”として全世界から注目を集めた小林愛実はその賞賛に奢ることなく、自らのピアニズムを追求してきた。圧倒的な技術を音楽性に昇華すべく研鑽を積んだ彼女の輝かしい音色と豊かな歌心は、やはりロマン派の作品でこそ最大に効果を発揮する。特に「ダンテを読んで」に彼女の成長の証が刻まれている。
ガイドコメント
2010年に14歳で鮮烈なデビューを果たしたピアニスト、小林愛実がワーナークラシックスとインターナショナル契約を結び、新たなスタートラインに立ってリリースするアルバム。得意とする二人の作曲家、ショパンとリストの難曲かつ名曲が選ばれている。
収録曲
ショパン:
01ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調op.35「葬送」
リスト:
02巡礼の年第2年「イタリア」S.161〜ペトラルカのソネット第47番
03巡礼の年第2年「イタリア」S.161〜ペトラルカのソネット第104番
04巡礼の年第2年「イタリア」S.161〜ペトラルカのソネット第123番
05巡礼の年第2年「イタリア」S.161〜ダンテを読んで (ダンテ・ソナタ)-ソナタ風の幻想曲
06愛の夢第3番変イ長調S.541-3