ミニ・レビュー
ピリオド楽器による「戴冠式」ながら合唱の編成は比較的大きく、祝祭的な気分が色濃く漂う演奏。生き生きとした爽快な気分を醸し出すピノックの指揮とバーバラ・ボニーの澄んだ声が魅力だ。ただ、アレルヤのアジリタはリリコの彼女には厳しいかもしれない。
ガイドコメント
トレヴァー・ピノック指揮イングリッシュ・コンサートによるモーツァルトの宗教曲を収録したアルバム(93年録音)。清々しさのなかにも明確な様式感に裏付けられたピノックの指揮が、作品に新鮮な魅力を与え、独唱・合唱も出色の出来栄えを示している。
収録曲
モーツァルト:
01ミサ曲ハ長調K.317「戴冠式ミサ」
02エクスルターテ・ユビラーテ (踊れ、喜べ、汝幸いなる魂よ)K.165 (158a)〜ソプラノと管弦楽、オルガンのためのモテット
03ヴェスペレ (証聖者のための盛儀晩課)K.339
演奏
トレヴァー・ピノック指揮 イングリッシュ・コンサート イングリッシュ・コンサート合唱団 バーバラ・ボニー(S) (1)(3)キャスリン・ウィン・ロジャーズ(A) ジェイミー・マクドゥグル(T) スティーヴン・ガッド(BS)