ミニ・レビュー
ルイサダといえばフランスものやショパンのイメージが強いが、実はこのレパートリーは彼にとってとても大切であり、また彼の音楽の本質が見えてくるものでもある。多彩に変化する美しい音色と、歌心にあふれた彼のピアニズムは複雑に入り組んだシューマンの内面を鮮やかに描き出している。★
ガイドコメント
ジャン=マルク・ルイサダによるシューマン・アルバム。88年に「ダヴィッド同盟舞曲集」と「フモレスケ」を録音してから30年を経たルイサダが、前回とはまったく次元の異なる、濃密で熟成された解釈でこの因縁の2曲に回帰、シューマンの本質に迫る。
収録曲
シューマン:
01ダヴィッド同盟舞曲集op.6
02「子供のためのアルバム」op.68第1部〜第1曲 メロディ
03子供の情景op.15〜第7曲 トロイメライ
04「子供のためのアルバム」op.68第1部〜第10曲 楽しい農夫
05フモレスケ変ロ長調op.20