ミニ・レビュー
新大陸アメリカの文化・感性と、敬虔なユダヤ教の家庭環境に培われた自らの音楽を、40〜80年代の自作品を俯瞰し、イスラエルのオケと演奏することで映し出した、晩年81年境地の自画像。ランパルにロストロポーヴィチ、錚々たるソリストを迎え、動的活気一色ではない多面的相貌に出会える。
ガイドコメント
レナード・バーンスタインの「ディヴェルティメント」や「ハリル」のほか、「ミサ曲」とミュージカル「オン・ザ・タウン」よりそれぞれ抜粋されたものを収録(81年録音)。作曲家自身の指揮により、演奏はイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団が務める。
収録曲
バーンスタイン:
01オーケストラのためのディヴェルティメント
02ハリル〜独奏フルート、弦楽オーケストラと打楽器のためのノクターン
03「ミサ曲」からの3つの瞑想曲〜独奏チェロと管弦楽のための
04オン・ザ・タウン-3つの舞踏エピソード
演奏
レナード・バーンスタイン指揮 イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団 (2)ジャン=ピエール・ランパル(FL) (3)ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(VC)