ミニ・レビュー
トランペットのファンファーレがまことに輝かしい。ドイツ初期バロックのイメージを根底から覆すゴージャスなサウンドである。レッパードの指揮のもと、オルガン、ブラス・アンサンブル、声楽が渾然一体となって迫る詩篇第24番の荘厳さに思わず息を呑む。★
ガイドコメント
86年に解散したフィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルによる、シュッツとシャイトの作品を収録(1968年録音)。初期バロック時代を代表とする作曲家たちの作品が、コーラスとともに金管セクション特有の華やかな響きによって奏でられる。
収録曲
01カンツォン・コルネット (シャイト)
02詩篇第24篇 (シュッツ)
03我汝に誓う、エルサレムの乙女たちよ (シュッツ)
04汝の若き時よりの妻に喜びを抱け (シュッツ)
05悲しみのクーラント (シャイト)
06マドリガル風モテット集「イスラエルの泉」〜シオンは言う、主は我を見捨てられたと (シャイン)
07詩篇第103篇「いざ主を賛美しなさい、私の魂よ」 (シャイト)
演奏
レイモンド・レッパ-ド指揮 (1)(2)(4)(5)(7)フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブル (2)〜(4)(6)(7)パーセル・コーラス・オブ・ヴォイセズ