ミニ・レビュー
荒ぶるように激しい表現力が漲っている。N響からこれだけ精悍な音色や起伏の激しいデュナーミクを引き出し、ロシア的情念を剥き出しにした演奏はめったに聴けまい。指揮の要求に食らい付く演奏の精度も凄まじく、身震いするような感動を覚える。必聴盤である。93年の「イーゴリ公」以外は2000年の録音。
収録曲
01歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲 (グリンカ)
02幻想序曲「ロメオとジュリエット」 (チャイコフスキー)
03歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」〜序奏とポロネーズ (ムソルグスキー)
04歌劇「ホヴァンシチナ」〜第4幕の間奏曲 (ムソルグスキー)
05歌劇「イーゴリ公」〜ダッタン人の踊り (ボロディン)
06スペイン奇想曲op.34 (リムスキー=コルサコフ)
録音
(1)〜(3)(5)(6)99.2 (4)93.2