ミニ・レビュー
フランスのバロックを取り上げたいという工藤重典の熱意から生まれた録音。当時の大家クープランとラモーにフルートのオリジナル作品がないので、すべてが共演者で盟友のシーゲルによる編曲だが、瀟洒な語り口としなやかな音色が、小難しいことを忘れさせる。モダン・スタイルの演奏の美点もアピール。
収録曲
01組曲「王のためのコンセール」 (F.クープラン/シーゲル編)
02オペラ組曲 (ラモー/シーゲル編)
03ソナタ第1番変ロ長調Wq.125 (C.P.E.バッハ)
04「食卓の音楽」〜ソナタ ロ短調 (テレマン)
05ソナタ ハ長調BWV1033〜アダージョ (J.S.バッハ)
06協奏曲BWV1056〜アリオーソ (J.S.バッハ)