ミニ・レビュー
けれんの無い清澄な歌声、という表現がしっくりくる。イタリア初期バロックの歌曲を歌うには恵まれた素質。モンテヴェルディ以降の作曲家たちの12曲を収録。専門的知識に裏打ちされたボーイッシュな歌いまわしが余韻深く、曲内容をリアルに描き出す。バロックハープやチェンバロによる伴奏も多彩でよい。
収録曲
01わたしは野の花 (モンテヴェルディ)
02さぁ、お眠りなさい〜子守歌による宗教的カンツォネッタ (メールラ)
03あの傲慢なまなざし (モンテヴェルディ)
04さらばローマよ (モンテヴェルディ)
05そんな馬鹿げたことを (メールラ)
06かつておまえは私のすべてだった (モンテヴェルディ)
07ああ、私は倒れてしまう (モンテヴェルディ)
08恋するヘラクレイトス (ストロッツィ)
09学校に行く男の子 (メールラ)
10カンツォネッタを聴いてください (メールラ)
11暴虐な強奪者 (フェリーチェ・サンチェス)
12秘密の恋人 (ストロッツィ)
演奏
阿部雅子(S) 西山まりえ(バロック・HP,HC)