ミニ・レビュー
名歌手ファーレルのパワフルな歌唱も立派だが、ここではバーンスタインの情感あふれる音作りを味わいたい。明快にして流麗なワーグナーだ。「自己犠牲」の最後に響く「愛の救済の動機」が、あの「ウエストサイド物語」の旋律を彷彿とさせるところが興味深い。
ガイドコメント
バーンスタイン指揮、ニューヨーク・フィルによる、ワーグナーのオペラ作品の名演を集めたアルバム。「ブリュンヒルデの自己犠牲」などで情感深く歌声を響かせるソプラノのアイリーン・ファーレルは、この録音において1962年にグラミー賞を獲得している。
収録曲
ワーグナー:
01歌劇「タンホイザー」序曲
02楽劇「神々のたそがれ」〜ブリュンヒルデの自己犠牲
03ヴェーゼンドンクの5つの詩
04楽劇「トリスタンとイゾルデ」〜第1幕への前奏曲と愛の死
演奏
レナード・バーンスタイン指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック (2)(3)アイリーン・ファーレル(S)
録音
(1)67.10 (2)(3)61.9 (4)67.5