ミニ・レビュー
ヴェネツィアが音楽の中心であった時代の輝かしい状況を彷彿させる逸演だ。バロック・ヴァイオリンとはいえ音色は艶やかで歌わせ方も溌剌としている。トリオ・ソナタでの身を切るようなアンサンブルの生彩は聴きもの。アルビノーニとヴィヴァルディ、両巨匠が描き出す音楽の機微と陰影の差が明瞭に浮かぶ。
収録曲
アルビノーニ:
01「室内での和声の楽しみ」op.6〜ソナタ第5番ヘ長調
02「室内での和声の楽しみ」op.6〜ソナタ第6番イ短調
03「教会ソナタ集」op.4〜ソナタ第4番ト短調
04「教会ソナタ集」op.4〜ソナタ第6番ロ短調
ヴィヴァルディ:
05「12のヴァイオリン・ソナタ集」op.2〜ソナタ第1番ト短調
06「12のヴァイオリン・ソナタ集」op.2〜トリオ・ソナタ ハ長調
07「12のヴァイオリン・ソナタ集」op.2〜トリオ・ソナタ ト短調
演奏
アンサンブルLMC(丸山韶(VN) 島根朋史(VC) 金子浩(LUTE) (1)〜(5)上尾直毅(HC,OG))