ミニ・レビュー
東日本大震災の悲劇を知って音楽の在り方を考え直すようになったと作曲者。収録曲のうち3作はその衝動を契機に生み出された連作。津波の脅威、慟哭そして癒しと希望、深く訴えかけるものが直截に現れた音たち。時代も国も違うが連想と共感を強く促す歌詞。追悼を越えて音楽は何を動かす。
収録曲
細川俊夫:
01「冥想-3月11日の津波の犠牲者に捧げる-」オーケストラのための
02「嵐のあとに」2人のソプラノとオーケストラのための
03「嘆き」メゾ・ソプラノとオーケストラのための (ゲオルク・トラークルの詩による)
04「秋風」尺八とオーケストラのための
演奏
準・メルクル指揮 バスク国立管弦楽団 (2)スザンネ・エルマルク,イルゼ・エーレンス(S) (3)藤村実穂子(MS) (4)田嶋直士(尺八)
録音
(1)(2)2016.12 (3)(4)2017.5