ミニ・レビュー
冒頭のマンゴレ「大聖堂」の出だしの高音がまるでピアノのような音色で驚く。音色や調律などちょっと異質な印象を与えるギタリストである。バッハの「シャコンヌ」(ガルシア自身の編曲)など名品の間に、味わい深いタンスマンやボグダノヴィチの組曲を挟み込んだプログラムも絶妙。ドライジング(S)も2曲参入。
ガイドコメント
ギタリストのティボー・ガルシアによるバッハ・トリビュート作品集。CD発売年に生誕333年となるバッハに敬意の念を示し、「シャコンヌ」「主よ、人の望みの喜びよ」といった代表作のほか、グノー「アヴェ・マリア」などバッハに縁のある作品も多く収録。
収録曲
01大聖堂 (バリオス=マンゴレ)
02無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調BWV1004〜第5曲 シャコンヌ (J.S.バッハ)
03アヴェ・マリア (グノー)
04インヴェンションズ (バッハへのオマージュ) (タンスマン)
05パッサカイユ形式の小品 (タンスマン)
06ブラジル風のバッハ第5番W.391〜第1曲 アリア (ヴィラ=ロボス)
07前奏曲集W.419〜第3番 アンダンテ イ短調 (ヴィラ=ロボス)
08小組曲 (ボグダノヴィチ)
09コラール「目覚めよと呼ぶ声あり」〜カンタータBWV140 (J.S.バッハ)
10コラール「主よ、人の望みの喜びよ」〜カンタータBWV147 (J.S.バッハ)
演奏
ティボー・ガルシア(G) (3)(6)エルザ・ドライジグ(S)
録音
(1)(2)(4)(5)(7)〜(10)2018.3 (3)(6)2018.6