ミニ・レビュー
スカルラッティの音楽が孕み持つ沸と秘めたエモーションに深々シンクロ。静と動を交互に配置し、遅い曲では濃密にあるいは夢見るごとく情感漂わせ、速い曲では時に過剰なほど激しく動き、タメを仕掛けて響きを畳みかける。様式きしませつつも現代感覚一辺倒ならぬ曲折多彩な変化のダイナミズム。新しい。
ガイドコメント
ジャン・ロンドーによる、ドメニコ・スカルラッティのソナタを収録。いまや多くのピアニストによって演奏される作品群が、ロンドーのチェンバロ演奏により、当時の演奏様式の原点に立ち返る。バロック音楽の魅力に迫る一枚。