ミニ・レビュー
第2次大戦中の夜のNYの酒場を舞台に、若者たちの会話や行動を通して現代の孤独と信仰の喪失を映し出すオーデンの詩の世界を音化。さまざまな書法やサウンドを難解にオチることなくちりばめたバーンスタインの音楽性凝縮の作品にツィメルマンが思いをのせる。今の時代に通底するものを込めたヒシたる音だ。
ガイドコメント
バーンスタインの傑作とガーシュインの傑作をカップリングしたアメリカ作品集。バーンスタインは、ラトル、BPO最後の定期からのライヴ収録で、バーンスタイン生誕100年に実現した記念すべき録音となった。
収録曲
バーンスタイン:
01バーンスタイン、「不安の時代」を語る (ハンフリー・バートンによるインタビューから)
02交響曲第2番「不安の時代」-ピアノと管弦楽のためのW.H.オーデンの詩による
演奏
クリスチャン・ツィメルマン(P) サー・サイモン・ラトル指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団