ミニ・レビュー
圧倒的な技巧、一度聴いたものを魅了してやまない音色など多彩な魅力を持つトリフォノフがその真価を発揮する作曲家のひとり、ラフマニノフの協奏曲集。第2番の冒頭の鐘の音からこのアルバムがただごとではないものになっていると実感させる。そして年々深まっていく音楽性にもあらためて驚かされた。★
ガイドコメント
冴え渡った感性と剛柔併せ持つ注目のトリフォノフの2枚目となるラフマニノフ・アルバム。これがピアノ協奏曲全曲録音の第1弾となる。併録のラフマニノフ編曲のバッハも興味深い。ファン必聴のアルバムだ。
収録曲
ラフマニノフ:
01ピアノ協奏曲第2番ハ短調op.18
J.S.バッハ/ラフマニノフ編:
02バッハの無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番ホ長調BWV1006からの組曲
ラフマニノフ:
03ピアノ協奏曲第4番ト短調op.40
演奏
ダニール・トリフォノフ(P) (1)(3)ヤニック・ネゼ=セガン指揮 フィラデルフィア管弦楽団