ミニ・レビュー
近年コンセプチュアルなディスクのリリースによって独自の世界観を深めているグリモーの新譜は、さまざまな小品の演奏を通して聴く者それぞれの記憶の中にある“何か”を呼び覚ましてくれる。最近のグリモーのタッチはあたたかさを増してきた気がする。メロディがとても優しく心に染み入ってくる。
ガイドコメント
毎回コンセプト・アルバムを発表し続けているグリモーの2018年のアルバムのテーマは“瞑想への誘い”。ドビュッシーとサティをメインに、現代ものをさらっと置く。グリモーの表現力の深さが現れている。
収録曲
01バガテルop.1-1 (第1番) (シルヴェストロフ)
02アラベスク第1番 (ドビュッシー)
03バガテルop.1-2 (第2番) (シルヴェストロフ)
04グノシエンヌ第4番 (サティ)
05ノクターン ホ短調op.72-1 (第19番) (遺作) (ショパン)
06グノシエンヌ第1番 (サティ)
07ジムノペディ第1番 (サティ)
08冷たい小品〜ゆがんだ踊り第1曲 (サティ)
09レントより遅く (ドビュッシー)
10マズルカ イ短調op.17-4 (第13番) (ショパン)
11ワルツ イ短調op.34-2 (第3番) (ショパン)
12ベルガマスク組曲〜第3曲月の光 (ドビュッシー)
13夢想 (ドビュッシー)
14冷たい小品〜ゆがんだ踊り第2曲 (サティ)
15ブリージング・ライト (ニティン・ソーニー)