ミニ・レビュー
フルートとギターの透明な響きで日本の音の感性に浸る。いずれも現代作品だが、両名手とも間や音色が先鋭に切り立つ“現代音楽的あしらい”につかず、ごく自然、とも言うべき息遣いで音を解いていて、意外なほどするりと耳に入ってくる。現代語法と唱歌がつかず離れず同居する編曲作も不思議な面白さ。
収録曲
01海へ〜アルト・フルートとギターのための (武満徹)
02波の盆 (ギター編) (武満徹/鈴木大介編)
03エア〜フルート・ソロのための (武満徹)
04波の記憶 (2017年改訂版-福田進一に献呈) (野平一郎)
05浜辺の歌 (成田為三/野平一郎編)
06城ヶ島の雨 (梁田貞/野平一郎編)
07ふるさと (岡野貞一/野平一郎編)
08Water drops (福田進一に献呈) (野平多美)
09砂山 (山田耕筰/野平多美編)
10朧月夜 (岡野貞一/野平多美編)
11荒城の月 (瀧廉太郎/野平多美編)
演奏
福田進一(G) (1)(3)(5)〜(7)(9)〜(11)工藤重典((3)(5)〜(7)(9)〜(11)FL,(1)ALT・FL)