ミニ・レビュー
いずれもオリジナル・ヴァージョンによる演奏で資料的価値は大きい。“メンコン”のひなびた音色も味わいのひとつながら、フレージングやアーティキュレーションのこなしかたには独特のものがあり、既存の名盤とは趣向が随分違う。シラノシアンの技術の高さ表現欲の鮮烈さには目を見張らせるものがある。
収録曲
メンデルスゾーン:
01ヴァイオリン協奏曲ホ短調op.64 (1844年初稿版)
02弦楽八重奏曲変ホ長調op.20 (1825年初稿版)
演奏
シュシャヌ・シラノシアン(VN) (1)ヤーコプ・レーマン指揮 アニマ・エテルナ・ブリュッヘ (2)ヤーコプ・レーマン,バラーシュ・ボザイ,ニコラ・マッツォレーニ(VN) ベルナデッテ・フェルハーヘン,カーチャ・ポーリン(VA) ダヴィット・メルコニアン,アストリッグ・シラノシアン(VC)