ミニ・レビュー
“19世紀と20世紀の偉大な作曲家たちの作品で編み上げられた21世紀のための歌曲集である”とライナーで評された「故郷」の歌の数々。ドイツからイギリスへ、アップルの辿ってきた人生のレジュメは、誰もが共感できる普遍性を宿しながら、聴き手の心の底に沈み込んでくる。幸せな一枚。
ガイドコメント
テレマンのオラトリオで初お目見えした期待の新星、アップルによるソロ・デビュー・アルバム。シューベルトから20世紀後半のブリテンまでをまとめた、懐かしさを思い起こさせるような歌曲集となっている。
収録曲
〈プロローグ〉
01至福D.433 (シューベルト)
02子どもの祈りop.76-22 (レーガー)
03もう春だ (ヴォルフ)
04子守歌op.49-4 (民謡) (ブラームス)
05ひとり住まいの男D.800 (シューベルト)
06月の夜WoO.21 (ブラームス)
07森の孤独 (シュレーカー)
08ぼくのあの子の唇は赤いWoO.33-25 (民謡) (ブラームス)
09秘めた愛 (ヴォルフ)
10万霊節op.10-8 (R.シュトラウス)
11夜曲D.672 (シューベルト)
12遠くへ行きたいD.770 (シューベルト)
13さすらい人が月に寄せてD.870 (シューベルト)
14ぼくはかたく信じている (アドルフ・シュトラウス)
15郷愁D.456 (シューベルト)
16さすらい人D.489 (シューベルト)
17ハイド・パークFP.127-2 (プーランク)
18グリーンスリーヴズ (民謡) (ブリテン)
19静かな午後 (ヴォーン・ウィリアムズ)
20ホーム・スウィート・ホーム (埴生の宿) (ビショップ)
21私の故郷 (ウォーロック)
22独り身 (ウォーロック)
23もし売られている夢があるなら (アイアランド)
24祖国に寄すop.58-2 (グリーグ)
25夢op.48-6 (グリーグ)
演奏
ベンヤミン・アップル(BR) ジェームズ・ベイリュー(P)